《街道の宿場町を感じる景観づくり》
○ 歴史を感じさせる町並みの保全
地域住民の暮らしの場ということも踏まえながら、地域住民と若狭町内の建築技術者との協働により、街道の宿場町に残る伝統的な町並み、家並みを保全する。
重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、人家の改修等に際しても、伝統的な町並みと調和する改修を継続して進める。
道路標識・道路照明・店舗の看板やのれん等も宿場町の景観を阻害しない大きさ、色調のものを設置する。
道路標識については、街道全域での統一した工夫をしていく。
《地域文化の継続と街道を活かした地域づくり》
○ 街道を通じて伝播した文化の継続
鯖街道を通じて京都から伝わったとされる「てっせん踊り」が、熊川では一時途絶えたが、再び京都一乗寺郷土芸能保存会との交流により復活した経緯を踏まえ、地域住民同士、更に地域外(街道全域)の伝統芸能保存会等との交流を深め、無形民俗行事を後世に伝えていく。
○ 街道で催されていた祭礼等の継続
地区内の白石神社祭礼における山車(ヤマ)の祭り囃子や熊川音頭等を地域の交流のツールとして継続して実施する。
《交流拠点としての宿場町の賑わいの復活》
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街道の道路空間を利用したイベントの開催
春夏秋冬、それぞれの季節で街道を中心とするエリアでイベントを開催し、地域内外の人との交流を深める。道路に沿った前川用水での親水的工夫も試みる。
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鯖街道沿線の各地区との交流による地域の活性化
若狭小浜から京都までの鯖街道は、その始点から終点まで街道の面影をよく留めている。その昔若狭小浜から京都まで鯖を運び、京都から街道沿いに文化が伝播したことを踏まえ、今後、鯖街道の各拠点である小浜、熊川、今津、朽木、京都出町柳の各地区と街道を通じた交流イベントを実施し連携を図り、代表的な宿場町である「熊川宿」を拠点とし、「食」と「文化」の交流を深める。
更に、近年は「歴史的建造物保存」をテーマにブータンとの文化交流を行ってきた。また韓国にも鯖街道(コドゥンオ ギル。沿岸部ヨンドクから内陸部アンドンまで)があることが知られることとなり、交流が始まりつつある。
今後は、国内のみならず伝統的建造物や文化を通じた国外との交流も進めていく。
○ 駐車場の確保
住民の日常生活における駐車場の整備や、イベントの際の駐車場の更なる確保をしていく。
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