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 第40回 全国町並みゼミ名古屋有松大会 研修報告

 
と き:平成29年11月17日(金)18日(土)
ところ:愛知県名古屋市・有松

 歴史的な集落や町並みでまちづくりに取組んでいる全国の団体や個人によって構成されている全国町並み保存連盟の全国大会に参加しました。北信越ブロック理事を務める宮本会長は、理事会とブロック委員会出席のため16日から3泊4日、住民3人は17日から1泊2日、町職員2名も出席しました。
 1978年に名古屋市有松・足助町で第1回が開催され、今年が記念すべき第40回大会となり、再び名古屋有松大会で「町並みはわたしが守る〜みんなのものから40年〜」をテーマに開催されました。


 初日の全体会は、名古屋国際会議場レセプションホールで開催され、服部実行委員長、福川町並み保存連盟理事長、開催地および来賓の挨拶などの開会セレモニーが行われました。
 基調講演では、東海旅客鉄道株式会社相談役の須田氏から「日本の観光 きのう・いま・あす」をテーマに、「観光はまちづくりによって活かされ地域文化で高まる」とお話されました。


 開催地からの報告は、有松ならびに名古屋市の歴史とまちづくりについて報告がありました。なかでも、名古屋市の魅力が他に比べて低い事などから、歴史的建造物の活用をより重視した支援として、クラウドファンディングで集まった資金と同額を補助するなど、新たな取組みに対しても紹介がありました。
 各地からは、全国12団体(足助・小諸・京町家・鞆・盛岡・八女・たけの・城崎温泉・奈良・松阪・倉敷・松代)から活動報告がありました。


 続いて北陸甲信越ブロック会議が開かれ、熊川宿からは5名が出席ました。町並み保存連盟では全国を7つのブロックに分けて、まちづくりの推進や組織の活性化、未加盟団体へのアプローチ等を行っています。
 熊川宿は北信越ブロックに属し、平成28年11月に開催した北信越ブロックゼミ熊川宿大会でもお世話になった東京大学西村先生、石山さん、妻籠宿の皆様を始め、参加いただいた皆様と意見交換を行いました。


 白鳥ホールで開かれた歓迎交流会では、信長武者隊のお出迎えでスタート、河村名古屋市長の超ユニークな歓迎挨拶で会場は大いに湧きました。また、全国各地の方々と交流、情報交換をしました。


 2日目は7つの分科会に分かれて、午前中は視察、午後は分科会が開催されました。熊川宿からは、第1と第2に分かれて参加しました。有松に受け継がれる伝統、町並み、有松絞り、山車について詳しく案内いただきました。


 第1分科会は、「これからの町並み保存」をテーマに、コーディネートを高橋町並み保存連盟常任理事、コメンテーターを西村幸夫連盟理事、有松まちづくり会副会長の成田さんが全般の紹介があり、八女福島の北島連盟理事から空き家対策を中心とした取組み紹介、NPOたいとう歴史都市研究会の椎原晶子さんから東京谷中界隈の歴史を活かすまちづくりの話題が提供されました。西村先生からは、町並み保存に関する最新の動向について「文化財の活用が目玉のひとつになっていく」とのお話がありました。


 第2分科会は、有松絞りを活かした産業振興を考える「伝統産業の継承と町並み」をテーマに、コーディネーターを京都大学増井教授、パネリストに有松まちづくりの会副会長竹田氏、倉敷町家トラスト代表理事中村氏、オリジナルテキスタイル会社 SOUSOUプロデューサーの若林氏による事例発表が行われました。
 午前中の視察で、有松絞りが伝承され、70余名もの方が技術習得に励んでおられることに驚きました。
 この後、パネルディスカッション、総括と続きますが、所用のため熊川宿メンバー3人と第1分科会出席の2人はここで退出、お土産を買って帰路につきました。


 宮本会長が参加した第1分科会交流会では、各地の情報やまちづくりの苦労話など有意義な情報交換ができました。妻籠の鈴木さんが木曽節を披露されるなど、終始楽しく過ごさせていただきました。


 3日目は、第1〜第7分科会報告の全体会が開かれ、北信越ブロック理事の宮本哲男氏が司会を務めました。
 今年度の峰山富美賞は、台湾でまちづくり活動に取組むと共に、全国町並みゼミにも平成4年から21回参加されている台湾歴史資源経理学会秘書長 丘如華氏に贈呈され、活動報告がありました。
 大会旗を名古屋有松大会実行委員長から、次年度開催の「NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会」へ引き継がれました。
 最後に、福川理事長から、有松まちづくりの会、名古屋市、学生スタッフの皆さんに謝辞を述べられ閉会しました。

(撮影・記事:まちづくり委員会 宮本哲・松見正)

 

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